Tinkerのその先には 第6集 Rogueの旗の下に
2012年6月29日 MagicVintageといってもMagicなので、他のフォーマットと同様にメタゲームが存在している。だが、その移り変わりは遅く、一部のデッキによる長期政権となってしまっている面があるのは否めない。遅い理由はプレイヤーの数と、リアルによる都合が他のフォーマットよりも強いだろう。さすがに、リアルには勝てない。
この結果、Control Slaver、Stax、TPSあたりが長きにわたりメタの上位にい続けることとなった。本当に、2004年~2006年あたりのVintageはGoblin Welder対Tendrils of Agony対その他だった。その他の中には、Oathの様に固有のデッキタイプを持てるのもあるが、その他は何でもRogue扱いだった。
当時のRogueの内容は、実の所私も十分にはわかっていないこともある。メタの主流が上記であり、それ以外は当たった時に対策をその場で検討して実施していた様なものだった。そうはいっても、Rogueのやることは大体決まっていて、流行へのアンチだ。
まず、Control SlaverとStaxに対してだが、これらのデッキの特徴はGoblin Welderによる重アーティファクトの連続使用とTinkerによるサーチである。ならばアーティファクトが場に出ても使えない様にしてしまえばよいことになる。そして、Null Rodという素晴らしいアンチカードがある。事実、アンチデッキは真っ先にNull Rodが検討に入るものだ。
Null Rodで、Moxen、Mindslaver、Triskelionなどは抑え込んだが、これだけではまだ、Darksteel ColossusやSundering Titanによる直接攻撃、そしてNull Rodを無力化する可能性のあるGoblin Welderの脅威はまだ残っている。となれば直接除去してしまえばよい。
これでControl SlaverとStaxには対策することが出来た。次に、Stormをどうしていこうかになる。ここで注目したいのは、当然ながらStormのゴールはTendrils of Agonyしかないということである。そして、いくらVintageといっても、安定してコンボを決めるのに3ターンはかかる。T1にDemonic Tutorなどで必要なカードを集め、T1にDuressで前方確認し、3ターン目起動が典型例だ。そこで、2ターン目までに相手のプランを台無しにしてしまえばよい。たとえばTrue BelieverやMeddling Mageなどである。これらが優れているのは、Duressで捨てられない兼妨害手段兼フィニッシャーとなる。この世界のクリーチャーサイズは当時、1/1の次に大きいのは5/3、その次はもうその先しかない上に、2/2を除去できるカードは平均して5枚もない時代だったので、出せればそうそう除去されなかった。
ここでまた、先に出たクリーチャーの除去をどうするかという話に戻ろう。今、Storm対策に有効なクリーチャーがあることを挙げた。そしてこれらのクリーチャーは多くの場合白い。となれば、Swords to Plowsharesが申し分なく機能する。2004~2006年のアンチデッキに白が多いのは、当時のメタカードには白が最適だったからだ。
こうして作られて、Rogueからメタの一角に浮上したのがFishといえよう。アーティファクトはNull Rodで抑え、クリーチャーはSwords to Plowsharesで除去し、ストームはTrue Believerなどで使えなくする。これが弱いはずはなかった。
だがしかし、このFish(初期型)が主流になることはついになかった。Fishの強化はもう数年かかることになる。
この結果、Control Slaver、Stax、TPSあたりが長きにわたりメタの上位にい続けることとなった。本当に、2004年~2006年あたりのVintageはGoblin Welder対Tendrils of Agony対その他だった。その他の中には、Oathの様に固有のデッキタイプを持てるのもあるが、その他は何でもRogue扱いだった。
当時のRogueの内容は、実の所私も十分にはわかっていないこともある。メタの主流が上記であり、それ以外は当たった時に対策をその場で検討して実施していた様なものだった。そうはいっても、Rogueのやることは大体決まっていて、流行へのアンチだ。
まず、Control SlaverとStaxに対してだが、これらのデッキの特徴はGoblin Welderによる重アーティファクトの連続使用とTinkerによるサーチである。ならばアーティファクトが場に出ても使えない様にしてしまえばよいことになる。そして、Null Rodという素晴らしいアンチカードがある。事実、アンチデッキは真っ先にNull Rodが検討に入るものだ。
Null Rodで、Moxen、Mindslaver、Triskelionなどは抑え込んだが、これだけではまだ、Darksteel ColossusやSundering Titanによる直接攻撃、そしてNull Rodを無力化する可能性のあるGoblin Welderの脅威はまだ残っている。となれば直接除去してしまえばよい。
これでControl SlaverとStaxには対策することが出来た。次に、Stormをどうしていこうかになる。ここで注目したいのは、当然ながらStormのゴールはTendrils of Agonyしかないということである。そして、いくらVintageといっても、安定してコンボを決めるのに3ターンはかかる。T1にDemonic Tutorなどで必要なカードを集め、T1にDuressで前方確認し、3ターン目起動が典型例だ。そこで、2ターン目までに相手のプランを台無しにしてしまえばよい。たとえばTrue BelieverやMeddling Mageなどである。これらが優れているのは、Duressで捨てられない兼妨害手段兼フィニッシャーとなる。この世界のクリーチャーサイズは当時、1/1の次に大きいのは5/3、その次はもうその先しかない上に、2/2を除去できるカードは平均して5枚もない時代だったので、出せればそうそう除去されなかった。
ここでまた、先に出たクリーチャーの除去をどうするかという話に戻ろう。今、Storm対策に有効なクリーチャーがあることを挙げた。そしてこれらのクリーチャーは多くの場合白い。となれば、Swords to Plowsharesが申し分なく機能する。2004~2006年のアンチデッキに白が多いのは、当時のメタカードには白が最適だったからだ。
こうして作られて、Rogueからメタの一角に浮上したのがFishといえよう。アーティファクトはNull Rodで抑え、クリーチャーはSwords to Plowsharesで除去し、ストームはTrue Believerなどで使えなくする。これが弱いはずはなかった。
だがしかし、このFish(初期型)が主流になることはついになかった。Fishの強化はもう数年かかることになる。
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