総集編+第12集 2012 Vintage Championship Metagameは、初日西て14bで頒布 (露骨な宣伝)

これまでのTinkerのその先には、必ず何かしらの利点と欠点があり、何が使われてきたのかは、それぞれの時代により移り変わってきた。
 最初にTinkerのその先となった《記憶の壺/Memory Jar》は、出たターンに勝てる可能性があるが、《偏頭痛/Megrim》を戦闘後メインフェイズが終わるまでに用意していなければ、当然ながら全く機能しなかった。更に、1ターン限りとはいえ相手に渡してしまった7枚のカードから来る妨害に打ち勝たなければならなかった。
 初期の巨像達は、世界を支配する《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》に生存する伺いを立てなければいけなかった。
 《Time Vault》は、それ単体で出来ることは対《煙突/Smokestack》、《からみつく鉄線/Tangle Wire》程度にしか使えず、必然的に2枚コンボとならなければ機能しなかった。
 《墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan》は現在に至るまでTinkerのその先の中で最強の耐性を持ったが、勝利には3ターン必要であり、それまで耐えなければならなかった。
 《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》は《闇の腹心/Dark Confidant》の弱点を補完し、耐性もあったが、初期ライフでは4ターン必要と、パワー不足だった。
 《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》は、2ターンで勝利出来、、数が並ぶという、他にない耐性があったが、本体自体は何の耐性もなかった。
 この様にTinkerのその先には何らかの弱点があったが、2011年2月に現在最も理想に近いその先が登場した。
 《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》は、Tinkerのその先のクリーチャーとしての攻撃面では間違いなく最強だ。タフネス1のクリーチャー1体までなら無視しつつ、たった1回の戦闘でゲームに勝てるパワーにより、瞬く間にTinkerのその先の標準となった。
 もちろん弱点もある。防御面では《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》と同じだ。《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》は大きく数を減らしたが、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》や《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》などの新しい対策、即死しないだけの壁と即死させられるだけの攻撃クリーチャーを即座に用意出来るDredge、速攻のついた《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》が攻撃してくるOathなど、まだまだいくらでもある。それでもこれだけ多数のプレイヤーに採用されることが、《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》に書いていることがいかにおかしいかを示している。
 
 速度と自己完結性において《修繕/Tinker》の歴史上最強を誇る《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》は、新しいTinkerのその先が出るまで、しばらくはTinkerのその先に君臨するだろう。

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